好きなものだけの毎日が、出会いのチャンスを逃している。

公開日: : 最終更新日:2018/08/08 ミニマルライフ, 音楽、映画、芸術、世界

先日民放ラジオ101局特別プログラムなるものが放送されていました。

参考 WE LOVE RADIO!山下達郎・星野源のラジオ放談

1時間の番組だったのであっという間だったのですが、星野源のおやじ転がしぶりと山下達郎の正統派オタクっぷりがなかなか楽しかったです。

ラジオ、久しぶりに聴いたような。

番組内でもそんな話題になっていましたが、ラジオって受験生の友的な要素が強かったですよね。今もそうなんだろうか。

妖怪から懐かしいラジオへ

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私が持っているラジオのイメージは未だMBSヤングタウンなどの深夜放送、あとはシーズン中はサンテレビと並行して活用されるAMのプロ野球中継(親が虎派)。少し大人になってからは職場で流しっぱなしにしていたFM802の帯番組でしょうか。いやはや見事な関西ローカル感。そういや星野源が番組の1曲目としてオマリーの六甲おろしをチョイスするという暴挙に出ましたが、あれ、関西では結構有名なネタなんですよ。まあ驚いたのは星野源の選曲よりも山下達郎の

「僕もそのアルバム持ってます」

の一言だったわけですが。なんで持ってるかな、さすが素晴らしいな。ところでこの人全然変わりませんね、妖怪ですか。妖怪の見事さに引きずられて深夜のラジオ懐かしいなあと久しぶりに昔聴いていた番組についてうっかり調べてしまいました。

ラジオの時間はどこへいった

ヤンタンといえば明石家さんまが長年やっている、という認識はうっすらあったのだけど今は土曜と日曜しかやっていないのか。昔は毎日違うパーソナリティが担当してたなあ、ダウンタウンとか。

802は開局前にずっと音楽流しっぱなしの試験放送的な時から聴いていたことを思い出す。以降関西地域の求人誌には

「802の流れる雰囲気のいいオフィスです」

みたいなキャッチコピーが溢れていたっけ。時代だなあ。今はさすがにそんなことウリにならないだろうけど、あの頃はオフィスでラジオを流している=自由な社風みたいないイメージだったんだろうな。

などとラジオとはマニアックではないにせよ普通レベルに接してきたのですが、ここしばらくはほとんど聴いていませんでした。テレビも見ないし、ラジオも聴かない、となるとそこに使っていた時間はどこにいったのだ。と考えると答えは簡単、ネットですね。

しかしテレビと違ってラジオはもともと「ながら」で他のことと並行して吸収できるものだから聴けないこともないんだよねえ。となるとやはり習慣の問題か。

好きなものだけ、の毎日は偶然のチャンスを逃している

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昔はラジオが新たな曲とかミュージシャンとの出会いのきっかけになっていたことが多かったことを考えると、ラジオに触れない今はそういう偶然の機会を逃しているちょっと勿体無い状況なのかもしれません。

ネットだってYoutubeとかPrimeMusicのリコメンド機能から好みの1曲に辿り着いたりすることはなくはないけれど、それは全くの偶然ではなくスタート地点からしてある程度絞り込まれてるというか。もちろんその分ショートカットでストライクゾーンにたどり着けてはいるんだろうけど、全くの新ジャンルとか、驚きの変化球に出会うのは難しいのかもしれないなあ。

好きなものだけに囲まれる暮らし、は大賛成だけれど、世の中には自分の知らない音楽なんてまだまだ山のようにあるのだから、琴線に触れる音に出会えるチャンスは数限りなく。

関連 退屈な毎日、暇つぶしをしている暇はあるか。

相変わらずウォッチリストには観たい映画が常に順番待ち状態だし、積ん読も減ったら増えるの繰り返しというやりたいことがありすぎて暇をつぶしている暇がない状態だけれど、「ながら」で新しい出会いがあるのならラジオは悪くないかもね、などと考えたのでした。

「ながら」したい、でもできない

ラジオ、たまには仕事しながらでも聴いてみるかね。しかし同じ「ながら」でもオーディオブックはダメなんだよなあ。英語ならまだしも、なんとなく肌、というか耳に合わない声やリズムで読まれても全然頭に入らない、というか最後まで聴けない。聴くに堪えない。ながらで本が読めたら便利だなと思う反面、どうにも合わない。なんなんでしょうね、あれ。難しいよね。

と、つらつら書いているうちに中学の頃ミニFMのDJをやっていたことをいきなり思い出しました。誰って私がですよ。自分にそんな過去があったとをここ20年くらいスコンと忘れていた。そしていくら考えても自分がそこで何を話していたのかは思い出せません。今ならさしずめニコ生配信とかああいう感覚でしょうか。ちょうど宅録少女時代と同じ頃ですね。

関連 持たない生活、持てない私のしつこい憧れ。

特別な趣味を持たない青春時代だったと思っていたけれど、よくよく考えればなんだかんだ手出ししてたんじゃないか。どれもこれも女子中学生らしいリア充感皆無の暗いヤツばっかりだけど。

ミニマリストの持たない暮らし

久しぶりにラジオを聴いたのでせっかくだからラジオに関して特に意味もなく書き連ねてみよう、と酒を飲みながらヤンタン、802、山下達郎、など思い浮かんだキーワードをメモして下書き保存していたのを本日開いて編集したのです。したのですが、関連キーワードとして自分が記していた「月亭八方 楽屋ニュース」だけが謎。なぜにラジオと無関係な楽屋ニュースが。酔ってたのかしら。

 




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Comment

  1. ちゅーなー より:

    crispy様

    あの番組私も聴いてまして、達郎がオマリーの曲を
    持っている、で倒れました。
    毎週山下達郎の番組を聴いてますが、25年も
    自宅のレコードで番組が成り立つ訳ですからどうかしてる。
    星野源が小堺一機・関根勤の番組リスナーだったことも
    ぶっ倒れましたが……。

    中学時代にラジオにどハマりして、ヤンタンも東京で
    必死に聴きました。何故かヤンタンブックも持ってた笑。
    ハイヤング京都、ヤングリクエストも聴いてましたよ。
    今もずっとラジオ派です。

    テレビを持ってない、見ない生活ですが全く苦にならない。
    ラジオは無いとヤバいです。山梨県は電波状況が悪いので
    radiko大活躍です。
    耳と言葉だけだから飽きないのかもしれませんね。

    • crispy-life より:

      ちゅーなーさん

      まさかのヤンリク!oh ABC ヤングリークエーストー♪のメロディが未だに脳裏に焼きついています。

      山下達郎はオマリーのくだりから自らのコレクションを自宅でリマスターして番組に持ち込むエピソードまで正しすぎるオタクっぷりに酔いしれました。さすが妖怪。

      ここ数年あまりラジオを聴いていませんでしたが、ながらで楽しめる数少ない娯楽なので再び生活に取り入れたいな、と思わせてくれた番組でした。

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