もう買わないデニムの話。

公開日: : 最終更新日:2016/07/12 ファッション, ミニマルライフ

毎月バカスカ服を買う生活を止めてから3年ほど経ったでしょうか。

洋服や鞄、靴といったファッションアイテム所持数はおそらく平均的な40代女性よりは少ないのでしょうが、それでもそれなりの量を所持しており生活に困ることはありません。むしろ、お気に入りなのにイマイチ使いこなせていなかったあれこれを使用する機会がグンと増え、タンスの肥やし的存在だったあれこれが燦然と輝いている始末。

関連 洋服が少なくなると、コーディネイトはもっと真剣になる。

クローゼットの前で迷った時は着るものがない!と慌てて買いに走るのではなく、さてこの1枚を今シーズンはどう楽しんでやろうか、と考えられるようになりました。

となると、手持ちアイテムのひとつひとつを考える時間も自ずと増えてきて、それらに対する発見も多くなってくるわけで。

履かないデニムの理由

lightdenim

デニムが好きだし何しろオフィス系スタイルを必要としない自由人生活ゆえに、現在の年間デニム着用率は80%に迫る勢い。デニムって体型が変わらない限りはそうそう買い替える必要がないアイテムだけど、いかんせん好きなだけについついあれこれ手を出してしまって所有本数が膨れ上がっておりました。

が、ここ数年の使い倒し計画により手放したデニムも数本。結果として所持本数は徐々に減っている状態です。

が、その中でも

「気に入っているけどあまり使えていないデニム」

が未だ存在します。

それがこの写真のもの。ポケット部分の刺繍が気に入って10年くらい前に購入したのですが、なんとなく使いづらいというか、モノとしては好きなのに自分が履くとしっくりこない、という存在でありました。

サイズはピッタリあっているしデザインも好み。なんだろう、色の感じなんだろうか、それともシルエットがややゆるめだから?などとぼんやりと考えつつも深く追求することなく大事にしまいこまれていたこのデニム。最近ようやく日の目を見つつあります。

10年経ってようやく理由がわかった。
私、薄手のデニムって苦手なんだ。

ようやく自分の「好き」を知る

別にマニアではないのでデニムは絶対に14oz以上のリジッドで!なんてこだわりは皆無なのですが、これまでのデニム遍歴を思い返すとデザインが気に入って買ったはずなのにイマイチ使いこなせなかったデニムは全て生地が薄かった。

生地が薄いと夏でも履きやすかったりストレッチが効いていたりなんていう利点も多いのですが、ロールアップの形がうまく作れなかったり細身のタイプだとフィットしすぎて頼りなかったりなんていう欠点もある。何より自分の感覚的な「好み」として、薄すぎるデニムはズレているのだ、とようやく判明したのでした。

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この刺繍デニムも他のものと比べると圧倒的に薄い。そうか、厚さが原因だったか!と大発見をした気分になっている2016年の初夏であります。デニム歴40年でようやく気付いた自分の好み。なんという遅さ。

いやー、今まで数えきれないほどのデニムを履いてきたというのに、なんでこんな単純なことに気づかなかったのか。しかしそうとわかれば対応の仕方もあるというもの。無理にロールアップしたりせず、ストンと落として履けるコーディネイトを考えればいいのですよ。

購入した当時はロールアップしてヒールのあるパンプスとかウェッジソールのサンダルを合わせて「なんか違う」と首をかしげるしかなかったこのデニム。今季はスニーカーやフラットシューズと組み合わせてちょっと野暮ったくハズすコーディネイトを楽しんでいます。ブランド力や洋服のデザインだけに頼ることなくお洒落か野暮かのギリギリなラインのコーディネイトもちょっといい感じに寄せる技、そろそろ身についているといいなあ。まあその辺りはコーディネイト力云々よりも人間として内面が充実しているか否かによるところが大きいのだけど。

ミニマリストの持たない暮らし

デニム一本でまたもやぶつくさ語ってしまいましたが、やっぱり自分を知るってすごく大事。好みのスタイルが判明した今後は単なるデザインや価格などを言い訳に安易に飛びつくことなく、今の自分に似合うベストな1本を選べることでしょう。

 




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Comment

  1. カワ より:

    生地の厚い冬用2本、薄めの2本で1年過ごしています。ボトムはこの4本しかないですよ。薄めのは真夏でも大丈夫な薄さです。スーツ通勤じゃないからできますが。

    • crispy-life より:

      カワさん

      そうか!シーズンで使い分ける、という考え方があったのですね。今までその発想はありませんでした…。
      確かにオフィススタイルが必要じゃなければデニムってかなり汎用性高いですよね。

  2. ちっぷ より:

    は、初めましてのコメントです。
    毎朝、一番最初に確認するブログなのに、コメントしたことがありませんでした(´▽`;)ゞ

    いつも、旅に飯に酒にファッションに、楽しい記事を読ませていただいてます。今回の台湾旅行の記事を見てたら私も台湾一周したくなりました♪

    ロールアップが決まらないというジーンズであれば、カットオフするのはいかがでしょうか?

    今までの記事を見ていると、crispyさんはきっとアンクル丈が似合うお方なんだろなー足首綺麗なんだろなーと想像してしまいました♪

    • crispy-life より:

      ちっぷさん

      コメントありがとうございます。朝一でお読みいただいているとは嬉し恥ずかしでございます。

      ご期待(?)を裏切るようで申し訳ないのですが、私、かなりのマハリクマハリタ足でして、ヤンバラヤンヤンヤンでして。最近はかなりむくみ解消できたので多少マシになったとはいえ、足首は太いです…。そしてカットオフも考えたのですがこのデニム、微妙にフレア気味なんですよねえ、やるならホットパンツしかない状態。ホットパンツはさすがに普段使いできないかなあと。
      などとあれこれ迷いながら今日も手持ちアイテム活用作戦に勤しむのでした。

      今後ともどうぞ宜しくお願いします!

  3. まるい より:

    ブログに関係ありませんが・・・。

    私を妊娠中に母が、4歳児の姉に
    「赤ちゃんが妹だったら、どんな名前がいい?」
    と聞いたら、
    「サリーちゃん!」
    と言ったそうな。
    昭和40年代、何よりも人並みを愛する両親に
    サリーちゃんは選択肢になかったようで
    日本女性のトップ3に入るありふれた名前を
    いただいております。

    crispyさんのコメントを読み、私の足が
    マハリクマハリタなのは、ヤンバラヤンヤンヤンなのは
    4歳児の姉の呪いである事が、この度判明しました。
    これまた関係ありませんが、私の同級生には
    テクマクマヤコンが理由で命名された女子が2名ほど
    おります。

    • crispy-life より:

      まるいさん

      あら、まるいさんもヤンバラヤンヤンヤンでしたか!(親近感)

      お姉さまの呪いとはなんとも微笑ましくも恐ろしい仮説でありますが、確かに今なら普通にありそうな名前ですよね、サリーちゃん。「沙利衣」とか。

      幼女時代はシャランラシャランラヘイヘヘイヘヘイあたりも好んで見ておりました。当時は思いも寄りませんでしたが、あの頃からアニメを好む大きいお友達は存在していたのでしょうか。でなければなぜ幼女向け番組にお色気要素が加味されていたのかと気になります。

  4. まるい より:

    冷え性改善で足が細くなった件なんて、食い入るように読んでましたよー。

    小学校低~中学年男子は、シャランラシャランと歌いながらいけないシーンの真似をしてました。
    まだ目覚めていない小さいお友達でも、刺激的だったんですよね。
    大きいお友達と違って、今で言うところのしんちゃんがお尻ふりふり、のノリだったのかなぁ。
    それとも、道端に落ちているエロ本を囃したてるノリなのか。。。
    「もう! 男子って!!」といい子ぶっていた私に
    「お母さん、その男の子が子供らしくって好きやわ。」
    と耳を疑う事を母が言い、幼心に複雑な気持ちになった事を未だに忘れていない私。
    おばさんになった今は、同級生男子の子供らしさをしみじみ懐かしく感じます。

    • crispy-life より:

      まるいさん

      若い頃は足首を細くするために段差を使った踵上げ下ろし運動とか一生懸命やってみたんですけどね、効果なしでした。むくみが改善された時の変化を考えればそりゃそうだな、と思います。根本的な対策をせずに運動しても仕方なかったのだなあと。

      >幼心に複雑な気持ちになった事を未だに忘れていない私。

      これわかります〜。なんか子供の頃のこういう記憶って妙に覚えてるんですよね。
      お母さまがおっしゃるように、男の子は天真爛漫で可愛いですもんね。女の子は子供でもまあまあこまっしゃくれてる子が多いけど。といいつつ、何十年たっても中身はこまっしゃくれ時代からさほど成長してないように思えるのはなぜでしょうか。人間って不思議だなあ(遠い目)。

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