モノを減らせば時間の余裕ができる。その時間をどう使う?
改めて書きます、といったまま書くのを忘れていたことがありました。
この中で、私の結論は「モノを持たない生活で節約はできる」になりました。
が、時間についてはまだ書いていませんでした。
モノを減らせば、時間に余裕ができるのか
最近ようやく自分で認めることができたのですが、私はてきぱきといろんなことを同時に片付けたり要領よく立ち回ったりすることが得意ではありません。
さらにずぼらでおおざっぱときています。そんな私がたくさんのモノを所有し、管理することはそもそも無理があったのでしょう。モノは持っているだけ、部屋に置いておくだけで時間もコストもかかるのですから。
そうは言っても、モノの管理に時間がかかるということにイマイチピンと来ない人もいるかもしれません。
収納のない部屋で自分史上最小限にまで荷物を減らした私が実際に感じている「モノを減らすことで得られる時間的効果」は以下の通りです。
整理整頓にかかる時間
そこで生活できるくらいに広々としたウォークインクローゼットがあるなら問題ないですが、たいていの場合は服が増えると、クローゼットの整理に時間を使うことになります。昨日まで一軍だったこのコートは今日で二軍落ちだから、ちょっと取出しにくいところに移動させて、新しいコートを一番いい位置に掛けて、なんて新しい洋服を買うごとにクローゼットを整理して新しいアイテムを収納するスペースを作らねばなりません。また、洋服が多いとそれだけ洗濯物も増えるし、干したりたたんだりする時間も必要。
これは何も洋服に限ったことではなく、持ち物全てに言えることです。
掃除にかかる時間
これも整理整頓と同じく、なのですが、部屋においているモノが少ないと、何より掃除が楽です。
床にモノが散らかっている状態からの掃除はかなり骨が折れる作業。そこまでひどい状態でなくとも、単純にモノが多いだけでも掃除機を掛けるのさえあれをこっちによけ、これをこっちにどけとなかなか大変。
洗面台に化粧品がズラリと並んでいれば、埃などの汚れを掃除するのにいちいち瓶を退かさねばならず、これも億劫な作業です。
買い物にかかる時間
モノを減らすことを意識せずに「なんとなく」暮らしていると、モノは容赦なく部屋に入り込んできます。だって、街を歩けば素敵なものが「買ってー買ってー、持って帰ってー!」と私たちを誘ってきますからね。
空き時間になんとなくウィンドーショッピングして、なんとなくよさそうなものを買って、なんとなくモノが増えていく。
モノを増やさないことを意識すればこの「なんとなく」がなくなります。目的もなくなんとなく買い物に出かけるのを止めるだけで、かなりの時間が確保できるはず。
電話で話す時間
電話を持たない、というのはなかなか難しい決断ではありますが、携帯電話って結構時間を食う代物です。私がそもそも電話嫌いなのも大きいですが、電話好き、話好きな人からかかってくる緊急を要さない電話に対応する必要がなくなった今はとても快適です。
SNSに費やす時間
「モノ」とは少し違いますが、一時は1日のかなりの時間をSNSの閲覧、投稿に費やしていました。
遠くで暮らす友人たちの近況を知るためにSNSはとても便利なツールなのですが、そのためには1日か2日に1度チェックすれば十分。仕事中にずっとFacebook の画面を開いて逐一動きを追いかける必要は全くないことに気づいてからは、本来すべき仕事に集中できるようになりました。
時間に余裕ができると、節約に繋がるか
なるほど、モノを減らすと時間に余裕ができるのはなんとなくわかった。
で、それがなぜ節約と関係あるの?という話ですよね。そして、余った時間をどう使うのか、も気になるところではないでしょうか。
外食を減らせる
現在私が外食する目的は「美味しいものを食べること」です。が、以前はこれに
「作る時間がないから食べて帰る」
または
「作る時間がないから買って帰る」
がかなりの割合で含まれていました。
特に一人暮らしの場合は、時間に余裕がなければわざわざ自分のためだけの食事を作ろうとは思えないですよね。一人暮らしの自炊は効率云々という話もありますが、私のような酒飲みが時間がないからと外食ばかりしていては、食費がかさむのは当然。一時期から比べると、食費は1/3程度にまで減りました。
今のところ、健康診断の数値も頗る好調なので、自炊の粗食は健康面でもいい習慣になっていると思います。
日々の小さな出来事を面白がる
これは年齢によるところも大きいかもしれませんが、若い頃は外の世界で得られる新しい刺激を求めて日々暮らしていました。当然、お金も使います。それはそれでいいのですが、特に楽しいと思えないことにまで付き合いだからと参加したり、そうすることで「つまらない遊びにもお金を使える自分」を確認し、満足していた気がします。
男の人がキャバクラに嵌るような感覚ですかね、多分全然違いますね。
が、生活をシンプルにして、時間に余裕が出てくるにつれ、特別なことのない日々の生活がどんどん面白く感じられるようになってきました。
まさに「生きていることが趣味」状態。
こうなると、人よりいい服が着たいという見栄で服を買ったり、Facebookに投稿するために話題のレストランで写真を撮ったりする必要がなくなります。
ブログを書く
多くのモノと、混沌とした複雑な生活を手放してできた時間の一部で、こうしてブログを書くことができています。
これまでも何度もブログを作っては消ししてきましたが、「消した」理由は「書きたくても時間がなくて書けなかった」ことが大きいです。現在は生活に少々余裕ができたので、毎日楽しんでこのブログを運営できています。
ブログを書くのって凄く楽しいのに、必要なのはほんの少しの時間だけ。お金なんてかからないんですよ。
自分のこれからを考える
ブログを書くこともこれに繋がっているのですが、時間に余裕ができたことで、自分のこと、これからのことを深く考えるようになりました。
以前は
「人間は時間があったらロクなことを考えないからヒマな時間なんてないほうがいい」
と考えていたこともありましたが、現在は自分とじっくり向き合う時間を持つことはとても大切だと感じています。ロクでもない未来を想像してヤキモキするような甘酸っぱい年代はとっくに通り過ぎたので、今は残りの時間でどうやって満足する人生に仕上げるか、ばかりを考えています。今はまだ実践できていないのですが、これ、瞑想の時間にするとさらによさそうだなあ。
私はもともとモノが多いほうではありませんでしたが、さらに減らしたことで時間的にも金銭的にも、何より通常の生活自体が確実に改善されたと感じています。あと、元々楽天家ではあったけれど精神的にさらに安定したかな。
もちろんこれは私なりの見解であって、全ての人に当てはまるかどうかはわかりません。
でも、もしも今の暮らしがあまりにも複雑で余裕がないものに感じているのであれば、モノを減らし、生活をシンプルにして日々の時間に余白を作れば、今よりほんの少しだけ「ホッ」とできるかもしれませんよ。
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