持たない生活、持てない私のしつこい憧れ。
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最終更新日:2017/04/08
ミニマルライフ, 生き方と考え方, 音楽、映画、芸術、世界
ありがたいことに、このブログを通じて商品レビューのご依頼などを頂くことがあります。
興味のあるものであればありがたくモニターさせてもらうし気に入ったら普通によかったよと感想を述べる行為にはなんの躊躇もないのですが、なぜ私にこの依頼がきた、と首を捻りたくなるようなケースもなくはなく、当然丁重にお断り申し上げます。
生意気ですみません。
でもねえ、タダでもらえるものなら特段魅力を感じなくとももらっておこうとか、一応ヨイショ記事書きまっせとかそういうノリをこの場に持ち込みたくはないんですよ。なんというかもうお腹いっぱいで。
執拗なコンプレックス
ところでしょっちゅう憧れについて書いています。憧れ、とはマニアへの憧れであります。
収集癖も趣味らしい趣味もなく、何かにどハマりしたことがない。ああ周りが心配するほどのめり込んでみたいものよと幾度も繰り返し書いているなんというわかりやすいコンプレックス。
基本的にコンプレックスが服を着て踊っているような人間ではありますが、マニアの一件はおそらく最も根深い要素なのだろうなと。毎日ブログを書いているとこういう役に立たない発見もあるものですね。
がしかし、先日ふと思い出したことがありまして。
ドカドカうるさい宅録少女
家飲み楽しい楽しいなとひとり盛り上がってふと蘇る古い記憶。
それはどハマり、とまでは言わないけれど、少女時代にそこそこマニアックな趣味に没頭していた懐かしい思い出。
約30年前、私は宅録に精を出していたのでした。
たく‐ろく【宅録】
[名](スル)《「自宅録音」の略》演奏や歌唱などを、専用のスタジオを使用せず、自宅に機材を揃えて録音すること。(デジタル大辞泉)
まだ子供なので当然機材を買い揃えるようなことはできないし、自室すらない状態でよくあんな趣味をと思うのですが、とにかく楽しくて楽しくて学校から帰ると必要機材一式をセッティングして日々録音に明け暮れておりました。
父親の仕事の都合で家に古いマイクやらミキサーやらがあったのがそもそものきっかけだけれど当然ながら家庭用パソコンもCDもない時代。古いラジカセとカセットテープを駆使して後は何を使ってたんだろう。
当時ギターはアコースティックしか持ってなかったし、キーボードはあったかな、あとリズムを何かしらの機材でささやかな打ち込みをしてた気がする。でも演奏は機材的にも技術的にも限界があるので専らコーラスに力を入れる、そう、一人山下達郎状態ですよ。いや山下達郎はそもそも一人なんだけどとにかくいろんなパートを一人で歌ってどんどん重ねていく作業を延々と繰り返すなんとも根暗な女子中学生。狭い部屋で毎日毎日じゃかじゃかラララとやるものだから母親によくうるさい黙れ出て行けと叱られたものです。
懐かしいなあ。
宅録少女の成れの果て
このブームは数年間続き、その後一人山下より楽しいことを見つけてフェイドアウトしてしまったのだけど、あれ掘り下げたらどうなってたんだろうか。
どう、とは別にそっちの方面へ進めたのではとかじゃなくて、何かをどんどん掘り下げる楽しみを追求する道に繋がったんじゃなかろうかという仮説であります。
いや、下手に続けてそのまま大人になってたら金にもの言わせて機材だけ揃えて結果何も活用できずになってた可能性が高いかな。宅録少女経験がその後の人生で何の役にも立たなかったかといえば意外とそんなことなかったし、あれはあの時代で完結して正解の探求心だったのかもしれません。
なんて考えていたタイミングで宅録少女時代を思い出すモノのレビュー依頼をいただきました。あら、なんだか愉快なタイミングですねということで快諾した次第。肝心の「モノ」については使ってみてから改めて書くこととします。
※「モノ」のレビューを書きました。
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