おばさんのミニスカートは迷惑論。
おばさんがミニスカートを履く行為は周りへの迷惑を考えれば自重すべきです。
もちろんファッションは元来自由なもの、何を着ようと着まいと個人の自由だけれど、公衆の面前で老いた体を晒すのはいかがなものか、大人なら他者を不快にさせるような格好をすべきではない。
というような語り口で常識とかマナーとか人に迷惑をかけないなんていう正義をかざしつつよくわからない牽制をしあう風潮ってなんなの?というようなツイートを見て、ああ、あるかもと思いました。
ややこしい書き方ですみません。
誰が誰を何の目的で牽制したいのかがよくわからないのが最大の謎だけれど、確かにおばさんのミニスカ肌見せ迷惑論ってたまに聞くよなあと思った次第。
おじさんの褌迷惑論
つい先日のこと、20代の女性となぜか日本の祭りについて語りあっていると
「街中を褌姿で練り歩くのホントやめて欲しい。あんなに露出してうろうろされたら辛い」
との発言があり、おおそういうこともあるのか、と驚きました。
いや、私だって褌男性が特別好物というわけではないけれど、祭りスタイルってそういうものだと認識していたのでこれまで特に褌を疑うことがなかったのです。
が、言われてみれば確かに、平成のうら若き乙女らが日中直に目にするにはややショッキングな扮装ではありますね。いや、夜中に見るほうが余計イヤか。
そんなことがあった数日後、出先で小さな祭りに遭遇しました。
早くから盛り上がっていたのでしょう、酔いつぶれて大股開きで道端に転がっている褌姿の男性の姿にああなるほどなと妙に納得したりして。これが赤ちゃんだったら微笑ましいんだけど、いろいろもじゃもじゃな感じの大人だともはや微笑みは浮かばない。
おばさんミニスカート迷惑論ってこういう感じ?多分ちょっと違う。
牽制ではなく手を汚したくないだけ説
私はといえばもともとスカートが苦手なのでミニスカートなるものに手出しする機会はありません。もちろん褌いっちょで神輿を担ぐチャンスもありません。
でもそれは私の個人的な嗜好によるものであって、人様に迷惑になるから肌の露出を控えねばならないなる道徳心からくるものではない。ミニスカートを履きたい人は履けばいいと思うし、それをみっともないとか年甲斐もなくとか身の程知らずなどと嫌悪するのもまた個人の自由でしょう。そして反ミニスカート派ならば自分は履かなければいいだけの話であって、他者にも脱ミニスカを強要する権利はない。
いい歳してそんな格好するなんてみっともない、までは単なる意見だからいいとして、だからやめろ、というのは年齢にそぐわない格好をしていることに気付いていない本人へのやさしさなのか、或いは単に自分の常識を押し付ける行為か。そして人様の迷惑になるから、という言い回しは自分の手を汚さずして相手を攻める間接テクニックなのか。私はいいけど、みんなはどう思うかわからないよ的なヤツ。
題材がミニスカートや褌ならばこんなにクドクドと掘り下げるような事柄ではなく、ちょっとした自虐ネタ、軽い冗談で済むのだろうけど、もっと深刻かつ息苦しい牽制もあるよね。とまとめようとしてふと気付く。
実は誰もいませんでした説
確かにおばさんミニスカ迷惑論を耳にしたことがある。と、記憶が肌が知っている。
でもどこで?誰かに直接言われた?と考えてみたら思い出せない。
関連 漠然とした不安の正体は。
そういうのあるよねー、と勝手に自分の脳内で醸造・増幅させただけの都市伝説ならぬ脳内伝説を自ら拡散させている可能性もなきにしもあらず。
考えれば考えるほど脳内伝説はどんどん増えていくのなら、無駄なことは考えない、考える隙を与えないのもこの世を生き抜くひとつの知恵か。
怖い怖い。みんなとか世間とか一般的に、なんて軽く言い放っているストーリーの登場人物は実は全部自分だったりして、という背筋の凍る展開になったところでおしまい。ミニスカートと褌を同じステージに上げるのは無理があったか。
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Comment
とても残念ですがやはり迷惑の範疇です。
見たく無い物見せられるのは苦痛です。
直接は言いませんが陰で言われて(思われて)ます。
おじさんの褌のように祭りという非日常なら我慢しますが。
uuさん
コメントありがとうございます。
なるほど、非日常ならまだ我慢できる、という考え方もありますね。ミニスカならばパーティーとかでしょうか。見たくないものが一切存在しない世界とはどんな感覚なんだろう、などとしばし想像してしまいました。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。